あなたはもっと寝た方が良いかもしれない:睡眠時間に関するウェブページ選(3)

あなたはもっと寝た方が良いかもしれない:睡眠時間に関するウェブページ選(2)の続きです。前回まで、自分に必要な睡眠時間(7~9時間または6~8時間)の確保が健康維持のためにとても重要であることや、短時間睡眠でも大丈夫なショートスリーパーはほとんどいないことなどを見てきました。本エントリーでは、睡眠時間に関連する、興味深いウェブページをさらに紹介します。

何があっても毎日絶対8時間睡眠を2ヶ月間続けてわかった4つのこと
https://www.tettyagi.com/entry/2018/02/28/175443

7~9時間の睡眠を推奨する意見や、睡眠不足の危険性などを前回のエントリーまで見てきました。ところが、忙しく働くビジネスパーソンなどにとって、睡眠時間をそれだけ確保するのは簡単でない場合もありそうです。

上の記事では、「何があっても8時間眠ると決めたら絶対に8時間」眠り、「体を張って実際に8時間睡眠を2ヶ月間ぐらい」やってみた結果をレポートしています。面白い記事なので、詳細はリンク先を参照してください。

睡眠時間を確保するためには、日中の活動を効率化したり、見直すなどして時間をつくることのほかに、寝つきを良くする工夫もしたいところです。以下のウェブページが役に立つかもしれません。

第二次世界大戦中に米海軍が開発した「2分以内に眠りにつく方法」とは?
https://gigazine.net/news/20180326-sleeping-in-2-minutes/

上のページでは、第二次世界大戦中にアメリカ海軍によって研究・開発された、「肉体的にリラックスする方法」と「精神的にリラックスする方法」が紹介されています。

かぶって寝るだけ。音と光を遮断する快眠ドーム「IGLOO」
https://www.lifehacker.jp/2018/01/180107_amazon-igloo.html

「吸音と遮光に優れた素材を使い、快適な睡眠をサポートする快眠グッズ」。「音と光をさえぎることで、快適な睡眠をサポート」してくれるとのことです。たしかに、一般的なアイマスクにはない防音性がありそうです。

「私の人生は睡眠不足だったが、良い人生だった」ということはありえそうです。人は眠るためだけに生きているわけではないかもしれません。しかし、ほとんどの人にとって健康は重要で、本エントリーまでの3つの投稿の中で紹介したウェブページによれば、健康のためには睡眠の確保は重要です。工夫や努力で、睡眠時間を確保していきたいものです。

あなたはもっと寝た方が良いかもしれない:睡眠時間に関するウェブページ選(2)

あなたはもっと寝た方が良いかもしれない:睡眠時間に関するウェブページ選(1)の続きです。前回のエントリーでは、1日に7~9時間の睡眠時間が必要だとする説などを紹介しました。それに対して、自分はショートスリーパーだから大丈夫、と思う人もいるかもしれません。ところが話はそう甘くないようです。

自分に必要な睡眠時間は実際のところどのくらいなのか?
http://gigazine.net/news/20170418-sleep-you-need/

「ショートスリーパー」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際のところ、彼らの数は人口の1%に過ぎません。

自分はショートスリーパーだから7~9時間も寝なくて大丈夫、と思う人もいるかもしれませんが、上の記事によると違います。1日2~3時間だけ眠れば十分というショートスリーパーは全人口のうちわずかであると解説しています。

上の記事を読んで、当ブログ管理人は、1日6時間だけ眠れば十分、くらいの「ショートスリーパー」ならもう少し大きな割合でいるかも?という感想を持ちました。実際、次のような記事もあります。

「早寝早起き」に囚われるな。「国民総寝不足」の日本人が知るべき睡眠研究からわかった事実
https://www.lifehacker.jp/2018/09/sleep-iiis-10th.html

多くの研究者が同意しているのは、大多数の成人にとって必要な睡眠量は6時間から8時間ぐらいだということです。

上の記事によれば、1日の睡眠時間を6時間確保していれば大丈夫な可能性があります。一方、それを下回ると危ないようです。上の記事では、1日の睡眠時間が6時間よりも少なくて十分な人はほとんどいないと、次のように解説しています。前述の「自分に必要な睡眠時間は実際のところどのくらいなのか?」と似ています。

6時間以下で充分な人は、ほとんどいないと言っていいでしょう。ゼロではありませんが、100人に1人いるかどうかの割合です。

ほかにも、寝不足が慢性的に蓄積した状態の目印のひとつとして「「早く起きて活動する平日」と「早く起きなくてもよい休日」の睡眠時間の差が2時間を超えたら危ない」という指摘など、上の記事は示唆に富んでいます。

以上紹介したウェブページの主張を総合すると、具体的な数字は研究者によって異なりますが、次のように言えそうです。ひょっとすると、多くの人の実情やイメージよりも多くの時間を睡眠にあてる必要があるかもしれません。

  • 自分に必要な睡眠時間(以上のウェブページによれば、7~9時間または6~8時間)を確保することが、健康維持のためにとても重要。
  • 短時間睡眠でも大丈夫なショートスリーパーは、実はほとんどいない。

長くなったので次のエントリーに続きます。

あなたはもっと寝た方が良いかもしれない:睡眠時間に関するウェブページ選(1)

健康のために、1日何時間の睡眠をとればよいのでしょうか?
バリバリ働くビジネスパーソンにとって、いや、忙しい主婦や学生、健康に気を使うすべての人にとって、重要な問題だと思います。「睡眠負債」が2017年の流行語大賞にノミネートされもしました。仕事や家事、学業と睡眠時間の最適なバランスは、どこにあるのでしょう?そもそも、健康に良い睡眠時間は、どのくらいの長さなのでしょう?

ドキッとする見出しの以下の記事は、1日7時間以上眠ることを推奨しています。

「睡眠時間が7時間未満だと早死にしやすい」と断言する睡眠研究の権威による「いかに眠るべきか」のアドバイス
http://gigazine.net/news/20171006-matthew-walker-sleep-advice/

上の記事では、カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授の発言を紹介しています。例えば、「どのくらい睡眠を取るべきですか?」との問いに対して、次のとおり答えています。

成人の場合、推奨するのは「7時間から9時間」です。幅があるのは摂取カロリーのように個人差があるからです。ただし、下限(7時間)は厳格な境界線です。

死にたくなければ「1日8時間睡眠」を死守しなさい
https://courrier.jp/news/archives/108303/

やはりウォーカー教授が登場する上の記事は、日ごろ寝不足の人には怖い、次のような指摘をしています。

アルツハイマー病やがん、糖尿病、肥満、精神病は、睡眠不足と密接に関係している
[中略]
睡眠不足とは、睡眠時間が1日7時間未満のことを指す

ほかにも、睡眠時間の確保、睡眠不足を避けることの重要性が、次のように指摘されています。

6時間睡眠を続けている人は自分で気づかないうちに徹夜した人並みに認識能力が落ちている
https://gigazine.net/news/20160315-six-hours-sleep/

6時間以下の睡眠を続けている人は自分では「ちゃんと睡眠を取れている」と思っていても徹夜した人の認識能力とほぼ同じであるという研究結果が明らかになりました。

お父さんが「眠れない」のは、心の問題ではない
https://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20100510/214321/?P=2

全てに優先するのは睡眠の確保です。

上の発言は、精神救急医療の文脈におけるものですが、日常生活を送るうえでも示唆的だと思います。

長くなったので次のエントリーに続きます。