(書評記事)『困った性格の人とのつき合いかた』(1)

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人間関係・対人関係に関する、とても面白い本を先日読みました。『困った性格の人とのつき合いかた』(すばる舎、2013年)という本です。書評記事を書いて、当ブログに来ていただいた方々に紹介させていただきたいと思います。

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“理不尽なほどのストレス”を感じさせられてしまう「困った性格の人」に大変な思いをさせられた経験がある、または、いま現在大変な思いをさせられているといったことが、読者の皆さまにはありますでしょうか?当ブログ管理人にはあります。

精神科医による本書は、タイトルのとおり、「困った性格の人とのつき合いかた」で悩んでいる人に対して、大きなヒントを与えてくれます。とりわけ、「困ったことに私たちの社会生活では、性格的につき合いづらいからと言って、その人から離れることができないことも多いでしょう。「困った性格の人」という側面はあっても、同じ職場の上司・同僚・部下だったり、家族・親族だったり、大切な友人や恋人でもあったりします」(p5)。本書は、そうした状況で困っている人に向けて書かれたものであるとされています。

たしかに、本書(特に、具体的な対策が書いてある第4章以降)を読んでいくと、相手の価値観等に対する「一応の理解と尊重」、「一定の理解と尊重」といった表現が複数登場するなど、「相手との関係を続けていく」という前提にたって議論をしていることが見て取れます。もし仮に、「嫌いな相手と後腐れなくスパッと縁を切るための本」があるとすれば、本書とは全く別の論調になるかもしれないな、と思います。

「第1章 あなたの隣の困った性格の人」では、困った性格のタイプとして境界性パーソナリティなど4種類を事例とともに紹介しています。また、私たちが特定の対人関係を「ストレスだ」「関わりたくない」「困った人だ」と感じるのはどのような場合か、3つのパターンを解説しています。

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そのパターンのひとつとして、私たち個人が本来的には自分自身で引き受け、抱えておかなくてはならない嫌な感情を、他人に押しつけようとしてしまう性向(p41)――「自分自身の感情をコントロールするために、他人の心を使ってしまう」(p42)とも表現されています――に対する抵抗感から対人関係のストレスが生じると解説しており、「自分が顧客に怒鳴られてむしゃくしゃしている気持ちを発散させるために、後輩に八つ当たりして怒鳴りつけてみたりする」(p42)ことなどを例に挙げています。なるほどなと感じました。

この対人ストレスについて、「自分と相手の間に生じる嫌な感情について、自分側の問題と相手側の問題を現実的に冷静に切り分けて考えていくこと、自分と相手の間にある境界線を明確にしていくことで、ある程度は整理しやすくなる」(p43)と述べています。このタイプのストレスを感じたときだけでなく、このタイプのストレスを生む行動を自分がつい取ってしまいそうになったとき、自戒したいと思いました。

上のような議論を経て、本章の終盤では、性格的な問題によって「つき合いづらい」と感じられてしまう人たちには「対人関係における境界線を踏み越えて“マイ常識”“マイルール”を押しつけて他者を支配しようとしてきたり、自分の感情をコントロールするためにネガティブな感情を他者に押しつけるという形で他者の心を使ってしまう、ということが目立って多い」(p49)特徴があることを指摘しています。たしかに、いわゆる「困った性格の人」とのかかわりから大きなストレスを受ける経験を当ブログ管理人もしたことがありますが、その人たちの特徴を冷静に言語化すると、上のとおりだなと感じます。

長くなったので次のエントリーに続きます。

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投稿者: まなびや

まなびやと申します。 このサイトでは、ネット上で見つけた興味深いウェブページを紹介・レビューしていきます。それ以外の独自記事も徐々に書きます。ジャンルは医療・健康、人間関係・対人関係、結婚・妊娠出産・育児子育て、介護、ビジネス・マネーなどなど。

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