(書評記事)『困った性格の人とのつき合いかた』(3)

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(書評記事)『困った性格の人とのつき合いかた』(2)の続きです。

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「第4章 困った性格の人への対処法」以降で具体的な対策を述べています。ポイントになるのは、本書で述べている対策は“対人関係行動”だという点です。頭で理解するだけではなかなか身につくものではなく、「具体的なレベルで理解し、実際にやってみて、何度も練習を繰り返し、ようやく身につくもの」(p160)だと指摘しています。

本書が繰り返し強調していることは、困った性格の人とかかわりあうとき、ネガティブな感情ややり取りの悪循環が起こる、という点です。本書は次のとおり述べています。

困った性格の人と私たちの間で、「彼ら/彼女ら」が私たちに引き起こすネガティブな感情に突き動かされて、私たちが「彼ら/彼女ら」に対してネガティブな感情をぶつけ返すようなことをしてしまうと、どんどんネガティブ・スパイラル的に感情の悪循環が起こり、次第に手におえないものになっていく[中略]逆に言うと、この感情の悪循環に私たちがしっかり気づき、それを断っていくことで、トラブルのかなりの部分を防ぐことができます(p174-175)

悪循環を防ぐためには、ではどうすればよいでしょうか。まず、「困った性格の人」が私たちにネガティブな感情を引き起こす際、何が起こるのでしょうか。第4章のはじめに「総論 すべてに共通して言えること」という項があり、大変参考になるなあと個人的に思うのですが、そこには次のとおりあります。

本来的には相手が自分自身で引き受け抱えておくべき嫌な感情を押しつけてくることによって(その嫌な感情の受け手である私たちが不本意にもそれを引き受けてしまうことによって)不快感を感じる(p159)

これに関して本書が強調するのは「境界線」です。本来的には自分自身が引き受けておくべき嫌な感情を、対人関係の境界線を越えて相手に押しつけるべきではありませんし、それを引き受けるべきでもありません。本書は次のとおり述べています。

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[国と国との間に国境線があるように]「対人関係においても、私たち一人ひとりは他人との間に“境界線”を持っており、どんなに親しい関係においてもそれはあります。境界線から向こう側は、私たちとは違う人がいるのであり、私たちとは違う価値観やルールがあり、違う「別の文化」があると考えるべきです。
この対人関係の境界線の存在をしっかりと理解し、境界線から向こう側に住んでいる「別の人」が大切にしている「別の文化」をしっかり尊重していくことは、安定した対人関係を続けていくうえで必須となります(p161-162)

私たちは自分の側の問題は自分で責任を持ち、自分で治していかなくてはなりませんが、相手の側の問題まで引き受けてもいけない(p162)

長くなったので次のエントリーに続きます。

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投稿者: まなびや

まなびやと申します。 このサイトでは、ネット上で見つけた興味深いウェブページを紹介・レビューしていきます。それ以外の独自記事も徐々に書きます。ジャンルは医療・健康、人間関係・対人関係、結婚・妊娠出産・育児子育て、介護、ビジネス・マネーなどなど。

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