賃貸への引越し時のやることリスト(5):引越し後

賃貸への引越し時のやることリスト(4)の続きです。

引越し後

転入届/転居届の提出、運転免許証の住所変更など、役所などで必要な手続きを行う

これまで住んでいた場所と異なる市区町村へ引っ越した場合には転出証明書と転入届を、同じ市区町村内で引越しをしたときは転居届を、役所に提出します。

引越し後14日以内に提出、本人確認できるもの(ひとつ前の住所または現住所が書いてある免許証)を持参、マイナンバーカード(通知カードでも可)を世帯全員分持参(持参した際、裏に新しい住所が記載される)、世帯主である夫が多忙であるような場合、手続きを妻がすることもできる、といったルールがあるはずですので、詳しくは役所に事前に問い合わせるとよいです。

なお、当ブログ管理人の同居人が、住基カード(住民基本台帳カード)を身分証明書に使っていたことがありました。こちらも住所変更が必要とのことでした。代理で持参して住所変更可能だが、パスワードがあるので、それを同居人から聞いてきてください、とのことでした。

運転免許証の住所変更を引越し後にする場合、新しい住所が確認できる書類がその際に必要です。「新しい住所が確認できる書類」として使えるものは、住民票など、複数ありますが(詳しくは警察署に問い合わせましょう)、もし、住民票を使う場合、転出証明書と転入届の提出/転居届の提出などで役所に来た際に、ついでに住民票を取ってしまうと効率がよいです。なお、新住所が記載されたマイナンバーカードを使うこともできるはずです(通知カードでもOKだった経験もあります)。そうすれば、運転免許証の更新のためだけに、数百円かけて住民票を取る必要がなくなります。マイナンバーカードでもOKか(通知カードでもOKか)、警察署に事前に問い合わせるとよいと思います。

各種サービスの住所変更

例えば以下について住所変更の手続きをします。

  • 学校や職場
  • 銀行
  • 保険
  • クレジットカード
  • 携帯電話
  • ネット通販
  • NHK

上はあくまで例です。人によって異なりますし、たくさんあると思いますので、「引越し時の要住所変更リスト」のようなものを普段から作っておいて(住所を登録する何らかのサービスに加入した場合、忘れないうちにそのリストに加えておく)、優先順位の高いものから手続きをしていくとよいです。

個人的には、上に挙げたもののほかにもけっこうあります。ひとつずつ対処せねばならず、時間がかかる作業です。学校や職場、銀行、保険、クレジットカード、携帯電話などなどの住所変更を一括でできてしまうような仕組みがあれば便利だなと想像しますが、そういう仕組みがあったらあったで、個人情報漏がらみのリスクが大きすぎるかなとも思います。数十年~百年後はどうなっているでしょうか?

なお、引越しの際は、ネット通販の届け先に注意が必要だなと実感した経験があります。引越し当日に新居に届けてもらうつもりで、ネット通販で家具を注文したが、ついうっかり、旧居の住所を届け先にしてしまったことがありました。「引越し当日に新居に届けてほしい」のようなケースでは、届け先の指定に注意しましょう。

家族や友人知人などに新住所を連絡

特に、郵便物や、お中元・お歳暮などのやり取りがありそうな人には知らせるようにしています。

本当に文字どおり友人知人全員に知らせているとキリがありません(笑)。個人的に、「すぐに知らせる人」、「年賀状のときに知らせる人」、「特に何もなければそもそも住所は知らせない人」くらいに分類しています。

ダンボールなどを引越し業者に受け取りに来てもらう

業者による引越し作業の後、衣類や小物などを自分で荷ほどきすると、それらを入れていたダンボールなどが残ります。もちろん、自治体のルールに従ってゴミに出してもよいですが、ダンボールなどが大量に残るケースもあり、ゴミに出しづらいかもしれません。業者によると思いますが、そうしたダンボールなどを受け取りに来てもらえる場合があります。

その他、引越し後にすること

例えば以下のような、戻ってくるべきお金が振り込まれたか、確認しましょう。なかなか振り込まれず、旧居の管理会社に電話で確認をして、やっと振り込まれた、ということが過去にありました。

  • 旧居の敷金の残額。退去時の原状回復、ハウスクリーニングなど(詳しくは契約内容による)にかかった費用を引いて、余りがある場合、敷金は戻ってきます。
  • 先払いした旧居の家賃や火災保険などの残額。旧居の契約期間が終わるその日に引越し、といったタイミングでないかぎり、通常、先払いした旧居の家賃や火災保険などのうち、一部が戻ってきます。例えば、7月24日に退去した場合、先払いしていた7月31日までの家賃のうち、残りの分は戻ってきます。

なお、引越し決定から完了まで、気づいたことはメモしておくとよいです。次回の引越しの際に便利です。ブログのネタにもなるかもしれません(笑)

賃貸への引越し時のやることリスト(4):引越し直前・当日・直後

賃貸への引越し時のやることリスト(3)の続きです。

引越しの直前・当日・直後

鍵の受け取り

物件の管理会社から受け取る場合が多いと思います。郵便受けの開け方なども聞きましょう。

ガスの開通

ガス会社の人が来ます。ガス開通に立ち会うことが必要になると思います。なお、旧居のガステーブルを自分で外し、新居に持っていって設置する場合、外す前に写真を撮っておくとよいかもしれません。取り付け後、正しく取り付けられているかの確認に使えます。

引越し作業当日までに(できれば)しておくこと

  • 電気・ガス・水道の開通を「引越し当日、風呂に入るまで」にしておく。そうしないと、引越し当日に風呂に入れません(当然のことですが、気を抜くと忘れます)。なお個人的に、引越し当日から絶対にその部屋で寝なければならない、とまでは思いません。日程や予算との兼ね合いですが、引越し当日などは近隣のホテルを取ってもよいと思います。
  • 荷造りの際、新居用のカーテン、ガステーブルなど、入居後すぐに使いたいものは、ひとつの箱にまとめたり、目立つ箱に入れておくとよいです。
  • 経験上、以下は、荷造りしてダンボールに入れるのではなく、引越し当日も携帯した方が(または貸金庫を利用するなどした方が)よいと思います:新居の鍵、金品(引越しの支払料金含む)、印鑑、携帯電話、携帯電話の充電器、(服用しているものがあれば)薬、重要書類・USBメモリ類、引越し後すぐに使いたい家電(例えば洗濯機など)のマニュアル、その他貴重品や引越し後すぐに使うもの。個人的にはPC類も引越し業者に任せず、自分で運びます。
  • 家具・家電、もろもろの小物類の配置(意外と忘れます)の参考に、旧居の写真をいろいろ撮っておきましょう。また、例えばベッドなど、組み立て式の家具や、PCのケーブル類など(どこに何を差し込むか)も、写真を撮っておきましょう。引越し業者が組み立ててくれるものもあるでしょうが、自分で復元する際、便利です。
  • 引越し当日までに、計画的に、食べ物は食べきる、ゴミは出しきる、洗濯物は乾かしきる、冷凍庫の氷はなくしておく、という状態にしたいところです。
  • 引越し準備で、ガムテープ・ビニールテープを家具・家電に使う場合があるかもしれなせん(開かないようにフタや扉を閉める、電源コードを貼り付けておくなど)。その際、はがした後、あと残りしないもの(=すんなりはがせるもの)を使うべきです。質の悪いものは、「ガムテープがはがしづらく、冷蔵庫や電子レンジなどにテープの跡がついたままになってしまい、見た目が良くない」ということになりがちです。セロテープも、質の悪いものは、はがした後、ねばつくので注意が必要です。

なお、以下のことをしておいてくださいと引越し業者に依頼された場合もあります。

  • 新居の見取り図(家具・家電の配置図)を作っておく。どこに何を置くかを作業員に当日指示してほしいとのことでした。
  • 「何が入ってるか」、「どこに置くか」をダンボールに目立つよう書いておく。
  • 引越前日に冷蔵庫をカラにして、プラグをコンセントから抜いておく。

以下は、「契約は開始したが引越しはまだ(=家具・家電などをまだ置いておらず、部屋は空っぽ)」という期間がもしある場合に、しておいたほうがよいと個人的に思うことです。

  • 新居の壁などにキズや汚れなどがないかのチェック。部屋に何もない状態で確認したほうが当然見つけやすいです。メモと写真を撮っておきましょう。メモは、コピーまたはWordなどで整理したもののプリントアウトを、管理会社に届け出ましょう。将来退去する際、はじめからありましたと説明できます。この期間にチェックできなければ、引越し後にチェックしましょう。
  • 部屋全体に掃除機やクイックルワイパーをかける。経験上、けっこうホコリが取れます。前の住人が退去後、ルームクリーニングが入るはずですが、それでも、自分が契約して入居するまで間が空くせいか、ホコリがたまるようです。洗面台やキッチンの棚も、からっぽの状態だと掃除がしやすいです。
  • エアコンのクリーニング。個人的に、エアコンはきれいな方がとても良いと感じるので、物件の管理会社に許可を得て、定期的にクリーニングを業者に依頼しています。作業音がけっこう出るので、あらかじめ、上下左右の住人の方に挨拶をしたこともあります。家具・家電が何もない状態のほうが作業しやすいでしょうし、トラブルも起きにくいと思います(個人的予想)。さらに1、2年経って、クリーニングを再度依頼する際は、家具・家電がある状態でのクリーニングになりますが(それでも経験上、トラブルが起きたことはありませんが)。
    なお、エアコンのクリーニングをしている業者は、たいてい、キッチンの換気扇のクリーニングなどもしていると思います。状況によっては依頼してもよいと思います。その場合は、契約内容にもよりますが、物件の管理会社にやはり許可を取りましょう。
  • バルサン。家具・家電が何もない状態だと、それらに覆いをする手間が省けます。室内の全空間に薬剤が行き渡る(ように思います)。バルサン後は掃除機をかけるようにと説明書に書いてありますが、掃除機をかけやすいです。エアコンクリーニングと同様、将来もし再度したくなった場合は、家具・家電がある状態で行うことになりますが。
    なお個人的に、バルサンだけでなく、ブラックキャップなども置くようにしています。例えば以下のウェブページが参考になります。

引越し作業当日の留意点

寝坊しない、引越し業者との打ち合わせ・申し合わせを守るなどはもちろんです。さらに、経験上、個人的に以下のように感じています。

  • 引越し作業をして、家具・家電を配置した後も、掃除機やクイックルワイパーをかけるとよいです。経験上、けっこうホコリが取れます。引越し作業はけっこうホコリがたまるようです。
  • 引越し業者が、例えば、大きなベッドを事前に分解し、新居で組み立てる場合があります。あるとき、全体的に熱心に作業してもらえましたが、ベッドのネジがゆるかったので、自分で締めなおしたことがありました。思わぬ大きな事故につながるといけないので、ベッドや、その他家具・家電の設置に不具合がないか、確認するようにしています。

旧居の立ち合い

旧居に修繕が必要な箇所があるかなどを確認してもらいます。上記のとおり、個人的に、「入居時にすでにあった新居の壁などのキズや汚れ」を入居後すぐに管理会社に届け出ておくようにしています。退去することが決まり、旧居立ち合いになった際、同じもの(メモのコピーやプリントアウトを自分でも保管しておく)を持参します。「このキズははじめからありました」などと説明できます。

賃貸への引越し時のやることリスト(5)に続きます。

賃貸への引越し時のやることリスト(3):引越し前その3

賃貸への引越し時のやることリスト(2)の続きです。

引越し前(続き)

家具・家電などの購入

「文字どおり引っ越すだけ。現有の家具・家電をすべてそのまま使い続ける」というケースも多いでしょうが、はじめての一人暮らしや、結婚など、引越しに伴い家具・家電の購入が必要な場合があります。時間や予算との兼ね合いもありますが、楽しく選びたいところです。

引越し後に購入すればよいものも多いですが、経験上、少なくともカーテンと寝具、天井照明は入居当日から必要です(入居当日は、もろもろ準備が整わないので近隣のホテルを取る、といった場合は例外)。ほかにも、例えば洗濯物はあっという間にたまります。洗濯機を購入する場合、入居当日(または翌日など)に配達・設置してもらえるよう手配したいところです(ということは、物件の設備によっては、例えば物干し竿や室内物干しも必要になるかもしれません)。

カーテンサイズの測り方など、例えば前述の、次のウェブページが参考になります。再掲します。

また、「夫が率先して引越しの準備・手続きを進めている。その勢いで、家具・家電も夫が選んでしまう」といったケースがあります。これをどう感じるかは、カップルによって異なるでしょうが、「妻は、あまり口に出さなかったが、家具・家電に希望やこだわりがあった。もっとこういうものが良かったと、後からケンカになった」となる場合もあります。考えてみれば当然かもしれませんが(家具・家電だけでなく、物件そのものなど、ほかのことにも言えますが)、事前によく話し合うべきだと思います。

余談:洗濯機について

家電量販店の洗濯機担当のスタッフの方に聞いた話ですが、洗濯機は目安として、3000回使うとガタが来る。高価格帯の機種も、そうでない機種も、この点は同じ。ドラム式もタテ型も同じ、とのことでした。もし1日2回使うと、4年ちょいです。当ブログ管理人の、個人的な経験とも合致します(使っていた洗濯機がちょうどそのくらいで壊れました)。

賃貸物件の場合、洗濯機は、サイズが合わなくて希望の製品が置けない場合もあります。希望の製品が高くて買えない場合もあるでしょう。でも、上の話を聞いて、「希望の製品は、数年後に買い替えのときにゲットすればいいや」と思えるようになりました。

隣室の方々、(同じ物件や近隣に住んでいれば)家主さんへのご挨拶の品を購入(旧居、新居)

ご挨拶の品をお渡しするかどうかは、旧居、新居とも、その時の状況、隣室の方々との関係性などで決めればよいと思います。ひょっとしたら地域性もあるかもしれません。迷う場合は、物件の管理会社の人に聞いてみるのもよいかもしれません。過去に、「ご挨拶をする人は少ないので、すれば、家主さんはかえって喜ぶと思いますよ」とアドバイスをもらったこともあります。

ご挨拶の品は、高いものでなくてよいと思います。当ブログ管理人の場合も、1件につき1000円もかけません。「引越し ご挨拶の品」、「引越し 粗品」などでネットを検索すると参考になるかもしれません。

なお、やはり状況や関係性によると思いますが、個人的に、新居の契約の際、物件の管理会社さまにお菓子を持って行ったことがあります。もちろん、管理会社の人たちは物件の管理を仕事でしているので、「お菓子を持って行ったから、その後、自分に対してだけとても甘くなった」ということはありませんでした(笑)

賃貸への引越し時のやることリスト(4)に続きます。

賃貸への引越し時のやることリスト(2):引越し前その2

賃貸への引越し時のやることリスト(1)の続きです。

引越し前(続き)

旧居の退去日を物件の管理会社に連絡する

日程や予算との兼ね合いですが、「仕事が忙しくて引越し作業や諸手続きに専念できない」、「悪天候など、何らかの大きなトラブルで予定どおり引越しができない」ようなケースを想定し、旧居と新居を両方借りている期間を設ける(=退去日と入居日が同じ日のような状況よりも、余裕があるスケジュールにする)のがよいと個人的に感じます。不動産業者からも同じアドバイスをもらったことがあります。

上の場合、万一の火災などに備えて、火災保険なども、旧居と新居両方カバーする(=旧居は契約が終わるまで加入する。新居は契約開始と同時に加入する)ようにしましょう。

※上に書いたことは、はじめて実家を出て賃貸物件を借りるような場合でなく、賃貸から賃貸に引っ越す場合の話です。

複数の引越し業者に見積もりを取ったうえで業者を選ぶ

経験上、同じ引越しでも、提示される引越し料金は業者によってけっこう異なります。それに加えて、態度も業者ごとに違います。過去に、「A社さんの料金は~万円ですか。今この場で即決してもらえれば、A社さんより安くしますよ」と言って即断を迫り、それを断ると、不愛想に帰って行った業者もありました。その業者は、A社より安い見積もりをたしかに出してきましたが、依頼するのはやめておきました。

個人的に、引越し業界の売り上げ上位3社にいつも見積もりを取っています。経験上、ひとつの業者がいつも一番安いわけではなく、最安の業者は引越しのたびに違います。時期(繁忙期かそうでないか)などにもよるのでしょうが、値引き交渉に応じてくれる場合が経験上多いです。見積もりに来る営業マンの親切さ・熱心さも異なるように感じます。料金や、「不測の事態にちゃんと対応してくれそうかどうか」という感触で業者を決めています。

引越し業者がしてくれることは何か、自分でしなければいけないことは何か(例えば洗濯機は設置してくれるか、設置してくれる場合、有料か無料か)、忘れずに確認しましょう。

もし、引越し作業で家具・家電などが壊れてしまった場合の、補償についても確認しましょう。実際に、引越し作業中に家具が壊れてしまい、補償してもらった経験があります。ある引越し業者からは、PCのデータは補償できないのでバックアップを取っておいてほしい、と言われたこともあります。

なお、旧居に直接来てもらうのではなく、電話だけで見積もりをする業者もあります(本エントリーを書いている途中、調べてみましたが、ネットだけで見積もりができるケースも今はあるようです)。ですが、「電話での見積もりは誤解や追加料金がいろいろ出がちなので、やめたほうがよい」という意見をほかの業者から聞いたことがあります。個人的に、そう思ったので、旧居に直接来てもらえる業者からのみ見積もりを取るようにしています。

物件の仲介業者、管理会社、引越し業者の連絡先を把握しておく

それぞれの電話番号(会社代表と担当者)をメモしておきましょう。急に連絡が必要な際など何かと便利です。

電気、ガス、水道、インターネット関連の手続き

旧居はいつストップするか、新居はいつ開始するかを連絡しましょう。

個人的に、例えば仮に引越しが7月24日の場合、次のようにお願いや念押しをしています。

  • 「もし、7月24日以降に明細が出る場合、旧居でなく、新居に投函して頂けませんか」とお願いするようにしています(もう住んでいない旧居に明細が届いてしまうのが気持ち的に嫌なため)。
  • 料金を口座引き落としにしている場合、「引き続き、引き落としでの支払いをお願いします。7月分の料金は、旧居も新居も、日割りで引き落としになりますよね?引き落としされなくて、自分で振り込みに行かないといけないことにはなりませんね?」とお願い・念押ししています。以前の引越しで、何か手違いがあったのか、日割り分の料金を引き落としでなく、自分で振り込まねばならなくなったことがあったためです。自分で振り込む作業が増えた分、やや手間でした。
  • 上の2点は少し込み入ったお願いかもしれません。また、電気、ガス、水道などの引越し受付窓口は、教育が徹底されていなかったのか、やや雑だなという印象を持ったことがありました。そのため、引越しが迫ってきたら、もう一度電話をして、旧居と新居の日程、および上の2点を確認するようにしています。実際、はじめに電話した際にお願いしたことが正しく伝わっていないと2回目の電話で分かり、情報を修正してもらったことが過去にあります。意味なく何度も確認してばかりいても仕方ありませんが、「引越しが迫ってきたら、もう一度電話をして、お願いしている内容を確認」は、ほかの事項についても、必要と思ったらするようにしています。

なお、当ブログ管理人は、固定電話を持っていません。固定電話がある場合は、上記に加えて、手続きが必要です。

郵便局で転居・転送サービス

近隣の郵便局の窓口で転居届を記入・提出し、1年間、旧住所あての郵便物等を新住所に無料で転送してもらうことができます。再度、郵便局の窓口に転居届を出すことで、更新することもできます。持参すべきものなど、以下のウェブページに詳しく書いてあります。

転居・転送サービス

インターネットから申し込むこともできます。

あたらしい町にも、しっかり届く安心。e転居

(1)郵便局の転居・転送サービスを提出、(2)家族や友人知人など、宅急便のやり取りがありそうな人に新住所を連絡、(3)例えばネット通販など、よく利用するサービスの住所変更をすれば、不要かとも思いますが、念のため、ヤマト運輸の宅急便転居転送サービスにも申し込んだことがあります。「お引越の際、お客さまの旧住所宛のお荷物を、新住所(国内)へ自動的に転送します。お申し込みいただくと、1年間転送が適用されます」というサービスです。すべての種類の荷物が対象になるわけではなく、対象外のものもあります。詳細はリンク先を参照してください。

必要書類を用意する

例えば入居者の住民票、連帯保証人の印鑑証明、保証人承諾書など、物件の管理会社などから指定された書類を用意しましょう。物件の契約書や火災保険申込書なども、内容を確認後、記入・提出しましょう。

これまで住んでいた場所と異なる市区町村へ引っ越す場合には、転出届、転出証明書を役所で取りましょう。本人確認書類など持参するものは何かなど、詳しくは役所に事前に問い合わせるとよいです。

状況によっては、引っ越すことを職場の人事部などに事前に伝えておいたほうが、引越し後の手続きが何かとスムーズかもしれません。

必要書類に関連して、個人的に、以下を行っています。

  • 何かの際の記録を残しておくため、管理会社などに提出する書類は記入後にコピーを取り、保管しています。
  • 鍵交換(自分が入居するタイミングで、新居のカギを交換してもらうこと)は、希望しない場合でも契約上必須だったり、希望制だったりすると思いますが(いずれの場合も有料だと思いますが)、個人的に毎回希望して、してもらっています。前の入居者が合鍵を作っており、退去時にそれを返却しておらず、万一の事件事故につながる、といったケースに備えています。
  • 火災保険だけでなく地震保険にも加入しています。なお、家財の保険金額はどれくらいが妥当か、地震保険の仕組みなどについて、例えば以下のウェブページが参考になります。

現金を用意しておく

個人的に、利用可能な場合は、クレジットカードを使っています。大きな出費が何かとある引越しは、クレジットカードのポイントもけっこうたまります。ですが引越しの場合、カードが使えず現金払いのみという場面も間々あるので、それに備えて現金を用意しておきましょう。

引越し業者から資材(ダンボールなど)を受け取っておく

業者によると思いますが、ダンボールや緩衝材(エアー、プチプチ)、食器を包む紙、洋服用のボックス、布団袋などの資材を事前に無料でもらえる場合があります。

賃貸への引越し時のやることリスト(3)に続きます。

賃貸への引越し時のやることリスト(1):引越し前その1

仕事上の理由で、引越しをこれまで6回経験しました。本エントリーでは、読者の方と経験をシェアするため、また、当ブログ管理人の備忘のため、これらをこなせば、賃貸物件への引越しは完了する!&こういう工夫をするとよいかもしれないというリストを作ってみたいと思います。

ただし、次の点にご留意ください。

  • 独身時代の経験をもとに書いていることなどが理由ですが、児童手当、子どもの転校、固定電話、印鑑登録や国民健康保険などに関する手続きは、本エントリーはカバーしていません。これらについては、例えば、以下のウェブページが参考になります。
  • 上記に関連しますが、本エントリーは、完璧をめざして書きましたが、それでも、書き漏らしている事項が何かあるかもしれません。そもそも、「やらなければならないことがもっとある」または「自分の場合、この点はやらなくてよい」といった事情は人によって異なります。この点はご了承ください。
  • 本エントリーはおそらく、一人暮らしの方や、夫婦2人暮らしで子どもはいない方に特にマッチする内容だと思います。

それでは、以下、本題です!できるだけ、引越しに必要な作業・手順の時系列順に書きます。以下、引越し前に住んだ物件を「旧居」、引越し後に住む物件を「新居」と書きます。

引越し前

物件見学時の注意点

  • 天井照明の有無を確認しましょう。天井照明がなく、自分で買わねばならない物件もあります。
  • 窓やカーテンレールの形状を確認し、サイズを測りましょう。例えば次のウェブページが参考になるので、事前にチェックしておくとよいです。
  • 洗濯機置き場のサイズを測りましょう(洗濯機を置く防水フロアー(防水パン)のサイズ、水栓までの高さなど)。洗濯機を置くために、防水フロアーは内寸で測らなければならない、高さが足りない(洗濯機の高さが高すぎる)ように見えても、防水フロアーの範囲内で移動させれば置ける場合があるなど、ポイントがあります。サイズを測るだけでなく、スマホで写真を撮っておいて、引越し業者や、(新品を買う場合)販売店に相談するとよいです。
  • 洗濯機は、洗濯機の真下に排水口がある場合など、別売りの部品が必要になる場合があります。そのため、洗濯機置き場の写真を撮り、メーカーや販売店に事前に確認しておくとよいです。
  • ガステーブル(ガスコンロ)のスペースのサイズを測りましょう。
  • 冷蔵庫を置く予定の場所のサイズを測りましょう。
  • 各部屋の冷暖房の有無を確認しましょう。地域によっては、生活上、冷暖房が各部屋に必須という所もあります。そのような地域で、借りたい物件に冷暖房がない場合、自分で購入して設置できるか、物件の管理会社に確認しましょう。
  • 各部屋の壁から壁までの距離(タテ・ヨコ)や、壁から窓までの距離、床から窓までの高さなどを測りましょう。

仲介業者の人など、物件見学の担当者に了承を得たうえで、上記は手書きのメモだけでなく、写真を撮るとよいです。カーテンや洗濯機、冷蔵庫、ガステーブルなどを購入したり、実際に配置する際に役に立ちます。カーテンレールや洗濯機置き場などの部分的なパーツごとの写真だけでなく、各部屋の全体的な写真も何枚も取りましょう。エアコンの位置、窓の位置、扉の位置などから、家具・家電の配置を決めやすくなります。コンセントの位置と部屋の大きさから、「ケーブル類や電源タップはこのくらいの長さのものが必要」ということも分かります。

個人的な経験上、引越しまで時間に余裕がある場合は、たいてい、もう一度見学させてもらえます(=サイズを測定し忘れた場合なども大丈夫です)。ですが、時間に余裕がない場合もあるでしょうし、一度の見学ですべて完了させるに越したことはありません。

なお個人的には、以下のように実感しています。

  • 日当たりの良い南向きの物件は、朝起きたときや洗濯時など、非常に良いです(日当たりの良さは、近隣の建物との位置関係にもよります)。
  • 物件は築浅(できれば新築)が良いです。古い物件は、水道の水漏れや電気系統のトラブル、その他の故障が多いです。以前住んでいた物件では、4~5か月に1回のペースで「何らかの故障・トラブル→管理会社に連絡、業者を手配してもらって修理」になり、そのたびにストレスになりました。修理の際の、複数の業者の方から聞きましたが、築10~15年を超えた頃からトラブルが増え出すとのことです。また、電話線の所にコンセントがなく、ネット用の機器の電源が取りづらい。直近のコンセントまでコードを伸ばさなければならない、ということもありました。地域や間取りによって異なるかもしれませんが、新築物件と古い物件とで、家賃に大差がない場合もある気がします。家賃その他に大差ないなら築浅(できれば新築)を選んだ方がよいように思います。ただし以上は、6回の引越しでの経験に過ぎません。「新築だがどこかがすぐに故障した」、「古いがノートラブルで長期間使える」物件もあるのかな、とも想像します。

上のほかにも、人によって、フローリング(じゅうたんやカーペットはアレルギーが心配)、2階以上、角部屋、風呂トイレ別、ペット可、楽器可、独立洗面化粧台、キッチンの十分な広さ(調理スペースの広さや動きやすさなど)、収納の広さ、駐車場、駐輪場、管理会社や保険会社の24時間対応、TVドアホンなど、こだわりの条件があるかもしれません。

なお、「とても大きな家具がある」という場合は、物件の入り口の幅を確認し、家具を搬入可能か、引越し業者に事前に確認したほうがよいです。

付記:キッチンについて

一人暮らしでも、ファミリーでも、キッチンが変わると、自炊派の人は慣れるのに時間がかかったり、使いづらいなとずっと感じたりする可能性があります。すべてを満たす物件はなかなかないかもしれませんが、物件を見学する際、自炊派の人は特に、キッチンをよく見ておきたいところです。個人的に、家族から、次のような点が気になると聞いて、なるほどと思ったことがあります。

  • ガスと水道の距離。近すぎると、ガステーブルに料理を置いたまま調理器具を洗う際、水がはねて料理に入ってしまう。
  • シンクの右端や左端でなく、中央(≒水道の蛇口の真下)に排水口があると、スプーンなどを洗っていて間違って落としてしまうと、そのまま排水口に落ちてしまう。
  • ガステーブル・調理スペース・シンクが「左→右」に並んでいるか、その逆かで、使いやすさが違う(人によって(利き手によって?)、どちらが使いやすい、がある)。
  • ゴミ箱が遠いと、ゴミを捨てるまで、水などがポタポタ落ちしてしまうことがある。

賃貸への引越し時のやることリスト(2)に続きます。