資産運用の定石?(2):iDeco、つみたてNISAの続きです。
ノーロードファンド
販売手数料(ロード)がかからない投資信託のことです。投資信託を長期積立投資する場合、ノーロードを選ぶだけで運用効率が大きく上がるとよく言われます。
ただし、投資信託には販売手数料のほかに、保有中に差し引かれる信託報酬や、売却時に必要な信託財産留保額などの費用があります。例えば、ノーロードだったとしても、信託報酬が年間1.5%だとすると、10年間で15%の費用が必要になります。逆に販売手数料が2%だったとしても、信託報酬が1.0%であれば、10年間のトータルの費用は12%です。そのため、ノーロードだからといって、常に必ず費用が安いとは言い切れないことに注意が必要です。
(参考:ノーロード・ファンド│初めてでもわかりやすい用語集
ノーロードとは?ムダな手数料ゼロで購入できる低コストの投資信託)
ドルコスト平均法
株などを買うときに、定期的に一定金額分を買っていく方法です。ドルと名がついていますが、外貨投資に限りません。投資で儲けるためには「安値で買い、高値で売る」のがよいわけですが、「安値がいつ、いくらなのか」、「高値がいつ、いくらなのか」を事前に知ることは至難の業です(振り返ってみてわかります)。ドルコスト平均法を用いれば、定期的に一定金額分を買うため、おのずと、高値のときは少ししか買わず、安値のときに多く買うことになります。長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法です。
(参考:ドルコスト平均法
ドル・コスト平均法)
ただし、「ドルコスト平均法を使えば必ず儲かる」、「ドルコスト平均法はいついかなる場合でも最高の手法である」かと言えば、そうではありません。以下のひとつめの記事は、5年間の投資において、一括投資ならば利益が出るが、ドルコスト平均法で積立した場合は損をしてしまうケースを解説しています。2つめの記事にも同様の説明があります。
みんなドルコスト平均法のメリット捨ててない?
ドルコスト平均法の「ワナ」
長くなったので次のエントリーに続きます。次のエントリーでは、参考になりそうなウェブページを見ていきたいと思います。